Der Glockenbaum

独逸在住日本人の日々想ふこと。

バイエルン州及びミュンヘン市の在留邦人数推移 - 数字で見るドイツ

秋晴れの過ごしやすい天気が続いた週末の土曜日11月7日に、去年に続き今年もミュンヘン日本人会が主催する慈善バザーを訪れてきました。

が、そのことはまた別の記事で書きたいと思います。

去年も記した通り、今年もあまりこうした「日本人イベント」に参加することはほとんどありませんでした。

ちなみに、去年の記事はこちら。

glockenbaum.hatenablog.com

去年の同バザーの記事で在ミュンヘンの日本人がどれくらいいるのかについて触れました。

その在留邦人数がこの一年でどれくらい変化したのかを気になったので調べてみました。

出典は在ミュンヘン日本国総領事館二国間関係のページにあるバイエルンインフォです。

 

2014年10月時点での情報では下記のとおりです。

  • バイエルン州全体 7,605人
  • ミュンヘン市 4,308人
  • ニュルンベルク市 322人

出典: 在ミュンヘン日本国総領事館

ちなみに、去年の記事で紹介した2013年10月時点での情報は下記の通り。

  • バイエルン州全体 5,889人
  • ミュンヘン市 3,311人
  • ニュルンベルク市 242人

出典: 在ミュンヘン日本国総領事館

この情報を基にしてみても、過去一年間(2013年10月~2014年10月)に在住の邦人数が著しく増加していることが分かると思います。

  • バイエルン州全体 +1,716人
  • ミュンヘン市 +997人
  • ニュルンベルク市 +80人

 

■在留邦人が増加する南ドイツ地域

これらのデータは毎年外務省が行っている「海外在留邦人数調査統計」に掲載するため在ドイツの各在外公館が行っているものと思われます。

現在の最新版は平成27年度版(平成26年度10月1日時点)となっています。

そのドイツの部分の統計は下記の様になっています。

f:id:life-in-transit:20151108232047j:plain

出典: 在留邦人調査統計 平成27年度版 (88ページ目)

ドイツ全体で見てみると最新版ではドイツ全体で39,902人の在留邦人がおり、増加率は前年比+6.7%で+2509人となっていることがわかります。

ちなみに各在ドイツ在外公館の管轄区分は下記の通りだそうです。

f:id:life-in-transit:20151108232821j:plain

出典: 在留邦人調査統計 平成27年度版 (128ページ目)

そのドイツで全5カ所ある日本在外公館の管轄の内、前年比が著しく増加している管轄地域があります。

それは在ミュンヘン総領事館で、前年比+30.5%、人数にして+2,979人と約3,000人近くの日本人がたった一年の間で増えていることがわかります。

ただ、在ミュンヘン総領事館の場合、管轄区はバイエルン州とバーデン・ヴュルテンベルク州の2州になるのでバイエルン州だけでみると先述の+1,716人ということになります。

ということは、お隣バーデン・ヴュルテンベルク州の増加人数は+1,263人〈2979人(在ミュンヘン総領事館管轄区の増加人数)-1716人(内バイエルン州の増加人数)=1263人〉となります。

バイエルン州と並びなかなかの増加率ですね。

 

■在留邦人の減少が進むノルトライン・ヴェストファーレン州

これに対し、在留邦人の減少が見られるのが、在ハンブルク領事事務所と在デュッセルドルフ総領事館の管轄区です。

特にドイツ最大とも言われる日本人コミュニティーが存在するデュッセルドルフの総領事館の管轄区では-5.4%、-666人の邦人が管轄区外に転居していることが分かります。

在デュッセルドルフ総領事館の管轄区はノルトライン・ヴェストファーレン州のみなので、一つの州で11,775人という在留邦人の数はそれでもドイツ最大なのは確かですが、日系企業の南ドイツへの移転や、新規進出先に南ドイツを選ぶ日系企業の増加が目立つようになっているのも事実です。

今までは日系企業がドイツへ進出する際、昔から日系企業が多いデュッセルドルフは生活の利便性(日本人コミュニティーがある)などから進出先としてドイツでは不動の地位を占めてきましたが、最近では専らその傾向は薄れる一方のようです。

ちなみに、デュッセルドルフの中心部の治安はあまり良くないという現実もあります。

ミュンヘンと比べてしまうと治安の悪さは旅行者でも肌で感じるほどでしょう。

そうした治安の悪化も日本人、日系企業の進出に歯止めをかけているのかもしれません。

個人的にはデュッセルドルフは心底大嫌いな街なので一向に構いませんが…。

 

■ドイツ最大の日本人コミュニティーがバイエルン州ミュンヘンに?

先にも記したように現在の在留邦人数はバイエルン州が7,605人、ノルトライン・ヴェストファーレン州が11,775人であることを考えると、バイエルン州の年間の増加率が直近の一年間のように約1,700人という様なペースで進み、反対にノルトライン・ヴェストファーレン州の在留邦人の減少が進めば、今後5年程度でバイエルン州の在留邦人数がノルトライン・ヴェストファーレン州を上回りドイツ最大に達する可能性は大いに考えられます。

そうなれば、バイエルン州の州都であるミュンヘン市の在留邦人数は州内で最高になることも容易に想像ができるでしょう。

しかし、そうなるとドイツの文化や習慣に適応しようという気のない、デュッセルドルフにいるような日本人が増加することも考えられます。

私はデュッセルドルフにいたこともあるので、そこで上記のような日本人を本当に多く嫌気が差すほど目にしてきました。

実際、デュッセルドルフには会社から送られてくる駐在員を除き、在独十年という人でもドイツ語で日常会話すらできないという日本人が多々いらっしゃるのです。

そうした人間でも生活出来てしまうのは、日本人コミュニティーがあり日本語での生活で事足りてしまうという現実もあります。

そして、そうしたコミュニティーの中だけで生きている人々の多くは日本の常識やルールをドイツでも適応しようとするのです。

在留邦人が増え、日本人コミュニティーが拡大・形成されてしまうのも一概に良い点が多いとは言えない現実があります。

個人的には、今現在のミュンヘンの在留邦人の規模はちょうど良いかやや多めのように思います。

ただ今後、より増加しデュッセルドルフの様な日本人社会にならないことだけは願いたいですね。

偉そうなことを書きましたが、個人的見解ということで。

 

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