ヨーロッパ手工業の息吹を感じられるお店 「Manufactum(マニュファクトゥム)」
ヨーロッパの産業といえば、フランスは農業大国、ドイツはヨーロッパ屈指の工業国と言うイメージが強いですね。
実際にヨーロッパに住んでいるとまさにそのイメージ通りで、スーパーなどでもフランス産の小麦を使った商品やフランス製のお菓子などが売られている一方、ドイツ製の家電製品などには誇らしげに「Made in Germany」のステッカーが貼られています。
日本人が「メード・イン・ジャパン」に誇りを持つように、ドイツ人も彼らの製品に対して自信を持っていることが伺えます。
少し余談ですが、日本人は「メード・イン・ジャパン」が世界中に普及して「日本製をアピールすれば品質の良さはわかってもらえる!」とお思いのようですが、実際ここヨーロッパなどに来てみると「メード・イン・ジャパン」などほとんどブランド価値がないことがすぐにお分かりになるかと思います。
「メード・イン・ジャパン」即ち「日本製」とこだわって買っている人も中には至極稀にいるかもしれませんが、まずこちらでは「日本製」とアピールしたところで何のメリットもありません。
例えば先日も妻の知り合いのイタリア人が「UNIQLO」を中国のブランドだと思っていたり、私が先日家電量販店で耳にした客の会話でもその客は「TOSHIBA」は韓国のブランドだと思い込んでいるようでした。
原因としては日本がヨーロッパから地理的にかなり離れていることや、こちらの人々の製品に対する好奇心の低さなどが挙げられると思います。
なので、これからドイツを始めとしたヨーロッパで日本製の製品を売りだそうとお考えの方は十分なマーケティングをすることをおすすめします。
話が少し余談でそれましたが、今日紹介したいのは「Manufactum」というお店。
Manufactumのロゴ。
このお店、日用雑貨や生活用品を主に扱っているのですが普通のそれらのお店とは大きく異なります。
それは、ドイツのメーカーに限らず由緒ある老舗の商品や機能性に優れた良質の製品のみを取り扱っているということ。
銅製フライパン: 180,00 EUR
個人的に少し気になっているのがこちらの銅製のフライパン。お値段は180EUR(約25,000円強)とフライパンにしてはすこしお高めですが、機能性を考えた洗練されたフォルムに銅の淡い輝きがたまりません。
Duralexのコップ: 1,50 EUR
他にも日本でも目にするフランスのDuralex社製のグラス。
コーヒーカップ: 16,00 EUR
陶器製ボール: 39,00 EUR
イタリア空軍の紋章が入った陶器セット。
靴磨きセット: 89,00 EUR
男性なら気になる、革製の収納ボックス付き靴磨きセット。
Original Crown Millの便箋: 13.50 EUR
Original Crown Millの封筒: 11,00 EUR
ベルギーの老舗製紙メーカーOriginal Crown Mill社製のステーショナリーグッズ。
Sonnenlederのペンケース: 56,00 EUR
こちらはドイツの老舗革製品メーカーSonnenlederのペンケース。
などなど。見ているだけで欲しくなってしまう商品が沢山です。
この他にも衣類品やガーデニング用品、家具から食料品までと品揃えも豊富です。
また、ほとんどの商品はインターネットでも注文可能です。
店舗は現在、ドイツ国内の大都市圏を中心に8店舗展開しているそうです。
Manufactumホームページより
今日はその中でも私がよく利用する、MarienplatzのDallmayr横にあるManufactum München店の様子をご紹介します。
こちらはフライパンコーナー。銅製の他にも鉄製のものなども並んでいます。