Der Glockenbaum

独逸在住日本人の日々想ふこと。

ミュンヘンで日本映画をスクリーンで - Japanische Filmreihe von der Münchner Stadtbibliothek

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先ほど、太宰治原作の根岸吉太郎監督の映画「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」をスクリーンで鑑賞してきました。

でも、私は今日本にいるわけではありません。

ミュンヘンにいながら日本映画をスクリーンで鑑賞し参りました。

しかも、無料で!

ミュンヘンでは定期的に日本映画を上映するJapanische Filmreiheというイベントを市立図書館であるMünchner Stadtbibliothekが開催しており、月に一度クラッシクなものから真新しい作品まで様々な日本映画を上映しています。


Münchner Stadtbibliotheken - Japanische Filmreihe

2015年のフライヤーはこちら。

Japanische Filmreihe 2015 Flyer

 

このイベントの3月の作品が前述の「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」だったわけです。

このイベントは主催はMünchner Stadtbibliothekですが、他にもJapan FoundationJapanisches Kulturinstitut Kölnなどが協賛で成り立っています。

海外での日本文化の普及に尽力しているこのような機関があることは日本人としては嬉しいですね。

そうしたバックグラウンドもあってか、このイベント毎回入場無料で開催されています。

その為、無料で映画が観られるとあり多くの人々が挙って押しかけてくるのです。

特にドイツの人々は無料のものへの執着が強いので…。

以前、かなり昔に同イベントを訪れた際も混んでいた記憶があったので、今回も午後6時チケット配布開始、午後7時開演だったのですが5時少し過ぎには会場入口前で待機していました。

さすがに5時半ではまだ誰も来ておらず、5時45分頃から人が集まり始めたため、整列開始!

あっという間に長蛇の列ができ、小さなホールの僅かな席をめぐって早い者勝ちのチケット争奪戦といった様相を呈していました。

私達は早めに会場に着いていたため、難なく無事にチケットをゲット。

その後、様子を見ているとあっという間にチケットがなくなっていきました。

午後6時チケット配布開始でチケットをゲットしましたが、開演は午後7時。

それまでの時間は1階のカフェでくつろぎながらコーヒーに舌鼓。

そうこうしているうちに、周りがざわついてきたので2階に戻ってみると驚き。

入場待ちでチケットを既にゲットした人々がまたもや長蛇の列を作っていました…。

チケットは早めにゲットしたものの、入場では出遅れましたがなんとか一緒にいってくださったご夫婦と4人並んで座れる席をゲットしました。

映画は日本でDVDになった当時に既に一度観たことがあったのですが、忘れている部分もあり、再度色々と考えさせられました。

映画の感想は敢えて記しませんので、もしご興味があれば是非。

まさに主人公は太宰治そのもの。


Villon's Wife long trailer - YouTube

 

毎回そんな大盛況のイベントですが、今後のラインナップを見てみましょう。

4月 「それから」(1985)

夏目漱石の小説を映画化した作品。

監督: 森田芳光

出演: 松田優作 藤谷美和子 小林薫 ほか


それから(予告編) - YouTube

 

5月 「男はつらいよ 寅次郎紅の花」(1995)

「男はつらいよ」シリーズ第48作目のシリーズ最終作。

監督: 山田洋次

出演: 渥美清 倍賞千恵子 浅丘ルリ子 ほか


男はつらいよ 寅次郎紅の花 HDリマスター版(第48作) - YouTube

 

6月 「夢千代日記」(1985)

NHKドラマとしても描かれた、原爆症をめぐる人間模様を描いたドラマ。

監督: 浦山桐郎

出演: 吉永小百合 名取裕子 田中好子 ほか


映画「夢千代日記」 予告編 - YouTube

 

7月 「大誘拐 RAINBOW KIDS」(1991)

岡本喜八監督作品。名女優北林谷栄ほか名優揃い。

監督: 岡本喜八

出演: 北林谷栄 風間トオル 岸部一徳 ほか


映画「大誘拐 Rainbow-Kids」 予告編 - YouTube

 

8月、9月 バカンスシーズンにつき、休止

 

10月 「この子を残して」(1983)

原爆と放射能をめぐる人間ドラマ。

監督: 木下恵介

出演: 加藤剛 十朱幸代 淡島千景 ほか


この子を残して(予告) - YouTube

 

11月 「大阪ハムレット」(2009)

大阪が舞台のコメディタッチのオムニバス映画。原作は漫画だとか。

監督: 光石富士朗

出演: 松坂慶子 岸部一徳 間寛平 ほか


『大阪ハムレット』予告編 - YouTube

 

12月 「祝辞」(1985)

結婚式のスピーチとある一家をめぐるドラマ。

監督: 栗田富夫

出演: 財津一郎 林美智子 山口良一 ほか

 

大の映画ファンとしては全て観に行きたいくらいですが、特に行きたいのが5月の「男はつらいよ 寅次郎紅の花」と7月の「大誘拐 RAINBOW KIDS」ですかね。

場所はミュンヘンのS-Bahnの駅 Rosenheimer Platzにある、ミュンヘン・フィルハーモニーのコンサート・ホールもあるカルチャーセンターGasteig(ガスタイク)の中、Münchner Stadtbibliothek(ミュンヘン市立図書館)のVortragssaalで行われています。

 

Vortragssaal der Münchner Stadtbibliothek im Gasteig

Rosenheimer Straße 5, 81667 München


Rosenheimer Str. 5, 81667 München - Google Maps

 

このイベントがあるときにミュンヘンにいらっしゃる方、久しぶりに日本映画を観たいという方、私のように映画の大ファンであるという方などなど、気に入った作品がありましたら一度このイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

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