Der Glockenbaum

独逸在住日本人の日々想ふこと。

ドイツのなめこ Stockschwämmchen

海外生活が長くなるとこちらの食材をどう利用して日本食を作るかや、日本で買ってきた日本食材をいかにマネージして使うかなど、日本食への渇望からか日本にいたら考えもしないようなことで知恵を使います。

先日も無性にあるものが食べたくなり探していたところ、実は身近に売っていることが判明しました。

そのあるものとは「なめこ」です。

海外で生活していると、懐石料理や御膳のような「ザ・和食」ではなく日本で日頃口にしている普通のものが恋しくなるのは私だけでしょうか。

例えば、鶏軟骨の唐揚げやきんぴらごぼう、鯖の味噌煮などが良い例かもしれません。

そのうちの一つが、なめこなのです。

そんななめこですが、先日我が家の近くのスーパーマーケットチェーンEDEKAで売っていることが判明しました。

それがこちら。

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瓶入りです笑
ドイツ語で「なめこ」はStockschwämmchenと言うのですが、このStockschwämmchen、ミュンヘンの食材が集中するViktualienmarkt(市場)にあるキノコ専門店で探しても取り扱いがないと言われ半ばあきらめモードでした。
そんな中、買い物中にふと見かけたのがこちらの瓶入りなめこ。
以前にも瓶入りのなめこが売っているという情報は耳にしたことがありましたが、まさかこんな近くのスーパーで手に入るとは!
ちなみにこちらの商品、以前の記事「 意外と困る?ドイツでのお土産選び - 対象別お手頃価格なオススメお土産10選 - Der Glockenbaum 」でも少し触れたスーパーマーケットチェーンEDEKAのPB(プライベートブランド)商品の一つです。

http://www.edeka.de/media/edeka-zentrale/eigenmarken/logo/edeka_logo_edeka_234x234.jpg

こちらがそのPBのロゴマーク。

商品一覧はこちらから。


Unsere Eigenmarken | EDEKA

以前にも記しましたが私はあまりドイツではPB商品は買わないようにしています。

その理由としては日本のPB商品とは異なり、見かけも悪く実際に味も美味しくないものが多く、値段も異様に安いものが多いからです。

日本のPB商品は今では質の高いものも多く私も利用したりしますが、ドイツでは「安かろう悪かろう」が当たり前。

安いものにはリスクがあることは覚悟しなければなりません。

が、しかし、このEDEKAブランドの商品は値段も異様に安すぎたり、見かけが悪いといったこともなく、中身のクオリティーも今のところハズレがありません。

近くにEDEKAがある方にはオススメの商品です。

ただ、こんな間違いも…。

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裏面にあるなめこについてや保存方法に関する一節にこんな文章が…。
Chinesische Stockschwämmchen (Nameko).
ん?Chinesich?
Chinesischとは英語のChinese即ち「中国の」を表す形容詞です。
ということはこの文章は…
「中国のStockschwämmchen(なめこ)」
になるわけです。
でも、どう考えても「なめこ」は日本語だと思うのですが…。
念の為に一応調べてみました。
中国語でなめこは朴蕈と書き、Pǔ xùnと発音するそうです。
詳しくは下記のGoogle Translatorからどうぞ。
 
ということは、やっぱりこれはEDEKAの間違いですね。
まあ、ドイツ人に日本人や中国人、韓国人の区別をしろというのが無理難題。
こちらでは同じアジア人です…。
それに文句がある方!
そんな人に私は言いたい。
「あなたはドイツ人とオランダ人の区別がつきますか?」と。
日本人の場合、白人を見たら未だにアメリカ人と思う人が多いですよね。
21世紀に入ってもう久しいというのに、この国際感覚の無さは本当に恥ずかしいことだと毎回日本に帰るたびに思います…。
それでも、いくらアジアに関する知識の乏しいドイツ人とはいえ「なめこ」を「中国の」と訳してしまうのは間違いですね。
今度、EDEKAのサービスセンターにメールしてみようかな。
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それにしても、海外で味わうなめこの味噌汁は特段美味しく感じられます。
日本で購入した米麹味噌を使った味噌汁と共に。
 
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