ドイツ、毎年恒例の値上げラッシュ
近年、毎年恒例となりつつある値上げ。
例えば、Deutsche Bahn(ドイツ国鉄)の運賃。
観光客や在住者にとっても何かと便利なBayern Ticket等のLänderticketを始め運賃が値上がりするのは毎年のこと。
Bayern Ticketの場合、10年前の2005年には18EURで最大5人まで利用出来たものが、今では一人ひとりの価格が設定され、2等車を一人で利用した場合でもすでに23EURと10年前の5人の価格より既に5EURも高くなっているのです。
ちなみに、今Bayern Ticket(2等車)を5人で利用すると43EURだそう。
約2,4倍にも値上がりしているわけです。
またMVV(ミュンヘン市交通局)などの市営の公共交通機関でも毎年値上げが恒例化しつつあります。
数年前の年間定期などを見ると値上がり額に驚かされます。
私が利用しているミュンヘン市交通局の4年前の年間定期を見つけてふと見てみると、50EUR(6650円/ 1EUR=133円)以上値上がりしていて驚かされました。
ちなみに今年も早速値上がりしています。
値上がりといえばDeutsche Post(ドイツ郵便)も毎年値上げを行っています。
今年も例に漏れず、1月から価格改定という値上げが行われていました。
でも、今年は値上げした商品が限定的でした。
- Standardbrief National(ドイツ国内への通常郵便)
0,60EUR → 0,62EUR 2セント値上げ - Postkarte International(ドイツ国外へのポストカード)
0,75EUR → 0,80EUR 5セント値上げ
こう見ると限定的ですが、毎年値上がりしているので「塵も積もれば…」です。
日本へのポストカードの料金も5セント値上がりして80セントになっていますし。
その上、Deutsche Postの値上がりで厄介なのが、既に所有している切手に追加切手を貼らなくてはいけなくなるということ。
上で紹介したドイツ国内の通常郵便の値上げの場合、現行の60セント切手に2セント追加になるため2セント切手というものも販売されています。
出展: Ergänzungsmarke | eFiliale | Deutsche Post
こちらは5セントの追加切手。
2セントとは違いクロッカスが描かれています。
出展: Krokus | eFiliale | Deutsche Post
こうした追加切手の発行などにかかるコストの方が余程無駄に感じてしまうのは私だけでしょうか。
また、値上げするのであればそれなりにサービスの向上などが見られてもいいはずなのですが、全くそれが見られないのがドイツです。
Deutsche Postは郵便物や配送物をよく紛失するし、Deutsche Bahnと言えば遅延の代名詞だし。
それに対してクレームを言おうものなら、聞こえてくるのは言い訳ばかりで謝罪もなし。
人間よくもここまで醜くなれるものだと、ある意味感心してしまいます。
無愛想な店員や無責任でいいかげんな仕事ぶりには毎日イライラさせられます。
閑話休題、毎年様々なものが値上がりするのが当たり前となった昨今のドイツですが、この値上の波は一体いつまで続くのでしょうか。
たまには値下がりするものも見てみたいものです。
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