ドイツで「人生ゲーム」
越冬と人生ゲーム
こう冬が長いと、どのように越冬するかが日頃の生活の重要課題になってきます。
もうヨーロッパに住んで久しくなりますが、未だにこの長くて寒い冬の退屈感が嫌いです。
クリスマスの前日まではヨーロッパのどこの街でもたいていクリスマス・マーケットが開かれているのでまだイベントはある方ですが(でも、クリスマス・マーケットも別に好きでもない…)、年越しが終わり新年が始まるとこちらはもう1月2日から通常の日々が始まります。
しかし、寒く暗いのは何も変わらないままです。
その上、シーズン問わず日曜や祝日はお店が閉まっていて買い物にも行けないため、週末にすることが非常に限られるのがこちらの社会です。
ではドイツ人は何をしているのかというと、近くの公園に散歩に行ったり、開いているカフェで友達と喋ったり、登山やスポーツをしたりと、ある意味非常に人間的な生活を送っているわけです。
そして待ちに待った夏には数週間に及ぶバケーションを取るというのが常。
周囲の環境がそうである以上、外国人とて日頃から同じ選択肢を選ばざるを得ません。
ということで、日本からすると退屈に感じてしまうのがこちらの(特に冬の)週末です。
そんな退屈を打破すべく(!?)、というわけではありませんが年末に日本に帰国した際にあるものを買ってきました。
それがこちら。
懐かしのPS1ソフト「人生ゲーム」!
私はテレビゲームはあまりしない人間なので、我が家にあるPS3も主にBlu-rayプレイヤーとして使っています笑
普通のBlu-rayプレーヤーやDVDプレーヤーでは再生できない、リージョン・コードの異なるディスクも再生できる為、大の映画好きとしては日本で買ったBlu-rayを観たりと大変重宝しているのです。
そんな私ですが、今回「人生ゲーム」を購入したのには理由があります。
この半年程はそれほどでもありませんでしたが、以前から我が家では友人などがよく遊びに来てくれて焼肉パーティーや鍋パーティーといった集まりを頻繁にやっています。
その時に盛り上がれるだろうアイテムとして今回日本で人生ゲームをゲットしてきたというわけです笑
即決でした。
お値段はなんと…
Amazonで見つけた新古品で351円(税込み)!
しかも、送料無料!
そりゃもう20年近くも前のソフトとなれば当然ですね笑
思わぬ落とし穴と救いの手
が、しかし、ドイツに持ってきていざやってみようとしたら愕然。
画面に映し出されたのは…
「このソフトは再生地域が異なるため、再生できません。」
の文字。
不覚でした。
以前、友人が日本のPS3のソフトを買ってきてこちらでプレーしていたし、私も数少ないゲームの中で日本で買ったPS3版「みんなのゴルフ」をプレー出来ていたので、PS1のソフトも再生できるだろうと考えていました。
しかしよくよく調べてみると、PS3のソフト世界共通では再生地域を限定するリージョン・コードがないリージョンフリーであるのに対し、PS1&PS2のソフトはリージョン・コードがしっかり付いているというのです。
つまり、日本のPS1、PS2のソフトは日本のPS1、PS2の本体でしか再生できないということです。
なので、私がこの人生ゲームをドイツで再生するには日本のPS1もしくはPS2を持っていないといけないということになります。
本当に不覚でした。
ゲーマーでもあるまいしそんな本体持っているはずがありません…。
仕方がないので、あきらめて放置モードに入っていました。
が、しかし、ある日友人とカフェでお茶していた時のことです。
その友人が発した一言に驚きました。
「日本のPS2なら持ってるよ。」
なんと、普通であれば手に入らないものを持っている人がいたのです!
しかも、こんな身近に。
ということで、その友人が日本のPS2本体を貸してくれたおかげでなんとか再生することができたというわけです。
焼肉とハッピーエンド
その友人がPS2を持ってきてくれた日は我が家で総勢6人の焼肉パーティーをやり盛り上がりました!
「351円(送料・消費税込み) + 友人の助け」で、とても楽しいひとときを過ごすことが出来ました。
たかだか一つのゲームソフトをめぐり、日本にいたらまずすることのない経験をし、また新しいことを学んだ気がします笑
是、まさに人生ゲーム。
もし、ミュンヘンで人生ゲームと焼肉もしくは鍋をやりたい方がいらっしゃいましたらご一報を。
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