意外と困る?ドイツでのお土産選び - 対象別お手頃価格なオススメお土産10選
久しぶりの投稿になります。
昨年末は出張や日本への一時帰国などで忙しくなり、しばらく書くことができずようやくの投稿です。
先日、久しぶりに日本に行ってきましたが、今日はドイツから日本に一時帰国する際に買って行くと喜ばれかつ手頃なお値段のおみやげを紹介したいと思います。
日本の贈り物文化
日本は何かにつけて贈り物をする国。
お年賀に始まりお中元、お歳暮の他、旅先のお土産に年始のお年玉に至っては現金を贈答します。
海外から、特に欧州から見ると、これほどまでの贈り物文化は極めて特異的であり、ましてや現金のやりとりはこちらでは特別ないくつかの例を除きほとんど目にすることはありません。
その為、日本とは異なり熨斗(のし)なんてものも存在しませんし、熨斗の結び目が固結びだ云々と言った話もなければ、お土産文化もないため日本のような「お土産産業」も当然存在しないわけです。
そうなると困るのが、「では何を日本に買っていけば良いいの?」ということ。
もちろん、ドイツにも老舗デパートやFeinkostという高級デリカテッセンといったお店も街によってはあります。
例えばミュンヘンで言えばDallmayrやKäfer、ウィーンで言えばJulius Meinlなどが良い例でしょう。
勿論、この種の店の商品には老舗ならではのこだわりがあり美味しいものも多いのですが、一様に高いというのが共通点。
親しい友人や家族などにはそういったデリカテッセンのお土産でも良いかもしれませんが、会社の部署や親戚などへのお土産は安く抑えたいというのは誰もが思っていることなのではないでしょうか。
今日はそれら老舗の値の張る商品ではなく、一般のスーパーなどで手に入るもので安っぽくなく且つ味や質も良い商品を紹介していければと思います。
親戚や一家庭など複数人を対象としたおみやげ編
意外と困るのがグループ親戚やグループといった複数人もしくは一家庭を対象としたお土産です。日本にいればいくらでも容易に選べるこの種類のお土産ですが、ドイツでは意外と見つからず結構苦労します。先に触れた老舗デリカテッセンなどに行けばないこともないですが、全員にそんな値の張るもの買ってられませんよね。ドイツに住んでもうしばらく経ちましたが、未だに苦労するのがこの手のお土産です。自分の経験を基にいくつかおすすめのお土産をまとめてみました。
1. EDEKA Fruit de Mer au Chocolat
こちらは大手スーパーマーケットチェーンEDEKAのPB(プライベートブランド)商品です。
日本でもイオンのトップバリューを始め多くの大手小売チェーンが販売している独自のPB商品ですが、基本的に私はドイツではPB商品を買わないようにしています。
その理由は見るからに美味しくなさそう、怪しい、健康に悪そうというものが多いからです。
日本のPB商品は今では質の高いものも多く、よく利用しますがドイツでは「安かろう悪かろう」が当たり前。
安いものにはリスクがあることは覚悟しなければなりません。
が、しかしドイツにもようやくまともなPB商品が出てきました。
その一例がこちらの「EDEKAマーク」の商品。
上の「EDEKA Fruit de Mer au Chocolat」は実際にお土産にする前に私も食べたことがあり、値段が1,99EURとお手頃でボリュームもありなおかつ美味しく、ドイツの一般メーカーのチョコレートにも引けをとらない味です。
箱が薄いのでかさばることもなく、お土産にはおすすめの商品の一つです。
ただこちらはEDEKAのPB商品の為、EDEKAでしか購入できないのでご注意。
2. 缶入りクッキー
こちらはスーパーでよく目にする缶入りクッキーセットです。
特に「ザ・ドイツ!」というわけではありませんが(写真下のクッキーに至ってはデンマークのという意味のDanishという言葉が書かれていますし…)、値段が2.5~3.5EUR程度の割にボリュームもあり味も至って普通なのでコスパは高いと思います。
以前はよく上の2つのブランドをお土産に買って帰っていましたが、1のEDEKAのチョコレートを発見してからはバリエーションも増えました。
ただこちらの缶クッキー、そこそこな大きさで500gもあるので大量に買うとややかさばるので数は考えて買うことをおすすめします。
以前、このクッキー缶を11個購入したらスーツケースに入りきらず、手荷物でも運ぶはめになりました…。
3. Stollen
日本でも近年よく見かけるようになったStollen。
ドイツでは主にクリスマスの時期に売られるので、クリスマス前後に帰国される際のお土産として喜ばれると思います。
余談ですが日本では「シュトーレン」などと明記されて売られていますが、本当の名称は「シュトレン」です。
以前、福岡で「シュトールン」と表記されたものまで見かけたことがありましたが、どうせ売るなら本来の名称で売って頂きたいものです。
そんなシュトレンですが、Dallmayrなどの高級デリカテッセンでも出していますがたいてい1個 20EUR強もします。
それに対してスーパーなどで売っているものは高いものでも10EUR、一般的なものは5EUR前後です。
上の写真はドイツのスーパーTengelmann(北ドイツではKaiser's)などでよく目にするLiekenのシュトレン。
写真のように袋に入ったもので1000gのものでも5EURしない程度で売られていて、味も美味しくおすすめです。
ただ、袋に入っているものはスーツケースに入れる際、念のため服などでくるんで折れたり欠けたりしないよう梱包に気をつけた方がいいと思います。
4. DallmayrのコーヒーProdomo
こちらはミュンヘンの高級デリカテッセンDallmayrのコーヒーですが、ドイツ国内のスーパーでも取り扱いがあり比較的容易に手に入りやすい商品です。
写真のパッケージで500gのものになりますが、スーパーではこちらで大体6~7EURで売られていて、Dallmayrのものにしては比較的お手頃値段だと思います。
日本ではこれの半分の250gで缶に入ったもので定価が1400円以上するので、コーヒーが好きな方や詳しい方には本当に喜んでもらえると思います。
あと10~12EUR程度になりますが、ミュンヘンのDallmayr本店ではミュンヘンの街並みが描かれた缶に入ったコーヒセットをはじめ、ギフト用に缶に入ったものも売られています。
Dallmayrオリジナル缶入りSan Sebastian 500g - 10,70EUR
Dallmayrオリジナル缶入りProdomo 500g - 10,70EUR
5. Kneippのバスソルト(500gパック)
Kneippのバスソルトも最近日本でも見かけるようになりましたが、ドイツと比べてまだ種類も少ない上に価格もドイツの倍以上します。
特に写真の様な500gの大きいサイズはあまり日本でも一応あるものの、あまり店頭では見かけることがないのでお土産としてはいいかもしれません。
ちなみにこの500gパッケージはドイツでは約5EUR前後ですが、日本で同様のサイズの定価は600gで1600円と倍以上します。
バスソルトなので家族など数人を対象としたお土産としても使えますし、「風邪用」や「筋肉痛用」、「リラックス用」など様々な種類があるので贈る相手に応じて選ぶことができます。
ただ、日本人にはやや香りが強く人によっては好き嫌いがわかれる部分もあるかと思うので、よく知らない人へのお土産には向かないかもしれません。
会社の同僚など一人当たりの量はそこまで多くなくていい「ばらまき土産」編
前出の商品でもばらまき土産としても利用できるものもありますが、ここではより「ばらまき感」のあるものを紹介したいと思います。会社の人へのお土産でしたら、一人当たりの量もそこまで多くする必要はありませんし、あまりお金もかけたくありませんよね。このカテゴリーのお土産にはこちらの商品はいかがでしょうか。
6. Ritter Sportのチョコレート
Ritter Sport Schokowürfelシリーズ
数種類のチョコレートが22個入ったこのシリーズ。
こちらでお値段が2EUR強とこれを数箱買えば職場などには十分ではないでしょうか。
Quadretties Vorratsbox
上のSchokowürfelでは物足りないという方にはこちらがオススメ。
こちらは正方形型の小さな板チョコが詰まったボックスセット。
こちらなんと1kgあり、お値段は13,50EURです。
まさにばらまき土産にピッタリですね!
7. HARIBO Goldbären Minis
こちらは見るからに「ばらまき土産」ですね。
小袋が100個入ってお値段は約7EUR前後だそうです。
最近は日本でも買えるHARIBO。
しかし多くの人は知らないかもしれませんが、ドイツで出回っているHARIBOがドイツ産なのに対し、日本で出回っているHARIBOは全てハンガリー産です。
ハンガリー産はドイツ産のものと比べ歯ごたえが少なく柔らかいのが特徴で、また味も若干違います。
個人的にはドイツ産のHARIBOの方が美味しいと思うのですが、多くの人はそんなこと気にしませんね…。
ドイツ産のHARIBO、お土産にいかがですか?
8. Milkaのチョコレート
Milka die Kleine - 40g x 5枚パック
日本でも売られているMilkaですが、やはりドイツ土産としては人気。
このような少し小さめのMilkaのパックセットなら値段もお得でばらまき土産にうってつけです。
ちなみにこちら、大体2,5EUR前後で売られているそうです。
Milka Alpenmilch - 100g x 5枚パック
こちらも上のパック同様、お値段がお得になっています。
Milkaのチョコレートをお土産として考えている方にはこんなところもオススメです。
Milkaの専門店、その名も「Milka Welt(ミルカワールドの意)」。
店内は…
Milka!
Milka!!
Milka!!!
このMilkaだらけのショップですが、なんと普通のスーパーで買うより断然お得なお値段でMilkaを購入することができます!
例えば、Milkaの標準的な100gの板チョコはスーパーでは通常1EUR程ですが、Milka Weltでは0,70EUR程で購入でき、商品によっては購買数量に応じて割引も…。
通常、この手のショップは定価での販売が普通だったりするのですが、なんて良心的なお店なのでしょう。
そんなお土産を買うにはもってこいのこのショップですが、現在のところ店舗はミュンヘンの一店舗のみだそうです。
Milka Welt
Schrannenhalle 地下1階
Blumenstr. 4 80331 München
月-土 10:00-20:00
Milka Welt - Blumenstraße 4, 80331 München - Google Maps
ミュンヘンを訪れる際は是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
9. Meßmerのティーバッグ
豊富な種類の商品とクオリティーの高さでも知られるMeßmer(メスメーアー)のお茶。
最近は日本でもお店によっては見かけますが、まだまだ知名度不足な気がします。
そのMeßmerのティーバッグなどは値段も2EUR前後とばらまき土産にも向いています。
Meßmerは様々な種類のお茶をベースに独自のブレンド商品を製造販売しています。
特に人気があるのがハーブティーのシリーズ。
写真上の「ユーカリとセージのミックスブレンド」や下の「アップルとミントのミックスブレンド」などなど種類も豊富です。
10. オーガニックブランドAlnatura(アルナトゥラ)のパスタ
ドイツ人は大のオーガニック好きです。
ドイツにはBasicを始めオーガニック商品だけを扱ったスーパーマーケットが多数あります。
そんな中でもドイツに全国展開するドラッグストア dmでも取り扱いがあり、観光客も比較的入手しやすいのがオーガニックブランドのAlnatura(アルナトゥラ)だと思います。
近年ではBasic同様、Alnatura独自の店舗を構えるなど店舗展開も図っておりより一層知名度が高まっています。
そんなAlnaturaの商品ですが、品揃えも豊富でグルテンフリーやラクトース(乳糖)フリーのものなどアレルギーへ配慮した商品も多くオーガニックであると同時に食物アレルギーのある人にも人気のあるブランドです。
その中でもお土産としてオススメなのはパスタです。
値段も500gで1EUR程度で購入でき、パスタだけでも画像のLinguineやPenne、Tagliatelle、スペルと小麦のパスタなど種類も豊富なので様々なパスタをお土産にできるのも嬉しいところ。
オーガニックなので特に女性には好まれると思います。
値段もお手頃ですし、乾物なので劣化の心配もありません。
オススメです!
海外、特に欧州を良く旅される方でしたらお分かりになるかと思いますが、冒頭でも触れたようにこちらでは日本のようなお土産文化がない為、「お土産」というもの自体多くはありません。
実際、私もいつもお土産選びには苦労します。
特にこちらに住んでいると日本への帰国の度に毎回お土産を買うので、その都度異なる商品を選ばなくてはならないので尚更大変です。
この記事が何かの役に立ち、そんな苦労をする人が少しでも減るようなら嬉しい限りです。
ドイツでお土産をお探しになる際は、相手に応じてこれらの商品を検討されてみてはいかがでしょうか。
ブログランキングに参加しています。下記のボタンをクリックして頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!