Der Glockenbaum

独逸在住日本人の日々想ふこと。

ドイツのスーパーマーケットでオンライン注文

すっかり市場の座を奪い市民権を得たスーパーマーケット。

ドイツも例外ではなく、各街々にある食品市場も日本同様、今ではすっかりスーパーマーケットに取って代わられています。

しかし、まだドイツでは街によっては古来からの市場が存続している場所もあり、日頃の買い物はスーパーで、旬のものや鮮度が高いものを求める時は市場で買い物というある種の住み分けができているようにも感じます。

では、ドイツにはどんなスーパーマーケットがあるのでしょうか。

私が良く目にするスーパーマーケットチェーンはこのあたりが多い気がします。

 

EDEKA

1907年創業(会社自体は1898年)の老舗小売企業。2005年にSparを買収し一躍ドイツ最大のスーパーマーケットチェーンとなる。

REWE

こちらも1927年創業の老舗小売企業。創業の地西ドイツのKölnに今も本社のあるドイツで2番目(売上別)のスーパーマーケットチェーン。

Lidl Deutschland

現在のLidlの前身となる起業は1930年台にJosef Schwarzが創業し、1973年に現在の会社体制に変更。同年第一号店をLudwigshafenに出店し現在ではLiedlをはじめとしたスーパーマーケットブランドを傘下にSchwarz-Gruppeとしてドイツ第3位の規模を誇る。

real

こちらは比較的新しく1992年創業の小売企業。Divi, Basar, Continent, Esbella, Real-Kaufなどの企業が合同で設立したスーパーマーケットチェーン。特徴としては店舗の規模が大きく商品群も広い。"Einmal hin. Alles drin"(一度行ってみな。なんでも揃うから。)のキャッチコピーの通り食品から自転車、電化製品、衣類など扱う商品の幅が広い。

Kaiser’s Tengelmann

コーヒーの卸と小売でスタートしたKaiser'sを1971年にTengelmannが吸収。MünchenやOberbayernなどの地域においてはTengelmannの名前、Berlin及びNordrhein-Westfalen州などの地域においてはKaiser'sの名前でそれぞれ店舗を構えている。

ALDI

ドイツで最も良く知られているビジネスサクセスストーリーはこのAldiであろう。1913年に創業した零細小売店を現在の大規模チェーンへと押し上げたのは創業者の息子のKarlとTheo Albrecht兄弟で、ドイツ国内の経営においては1960年にAldi Süd(南)とAldi Nord(北)へと経営上の分割をするもその後も着実に店舗を増やし、2014年7月には全世界中で10000店舗に達した。

 

これらのスーパーマーケットチェーンは何れもドイツ全国に展開しており、売上で見ても全てトップ10に入る大規模小売企業です。

面白いサイトを見つけましたので掲載しておきます。ドイツの主に食品を扱う小売業界のランキングです。こちらのランキングでも先の企業が上位のほとんどを占めていることがわかるかと思います。


Top 30 Lebensmittelhandel Deutschland 2014 - Rankings - Lebensmittel Zeitung

 

さて、そんなドイツのスーパーマーケットですが、近年のインターネットの普及に伴いここ数年で日本と同様なオンラインで注文する宅配サービスが急速に普及しているように思います。

そこで今回は業界第2位のREWEのオンライン注文を利用した際のことをまとめてみようと思います。

まずは REWE.DE - Ihre Startseite für Lebensmittel im Internet! にアクセス。

 

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ページ右上のAnmeldung(右から3番目の赤いボタン)をクリック。

 

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すると上記のページが表示されるので、"Ich bin Neukunde"(赤いボックス欄)を記入し"Registrieren und weiter"をクリックするとその後、住所等の情報入力ページになるかまたは買い物のページになり商品を選択することが出来ます(その場合、住所等の情報の入力は最後の支払画面で行います)。

 

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 いよいよ買い物開始。

上段もしくはサイドバーにあるカテゴリーから該当の商品群を選びその中らか更に商品を選びます。買いたい商品が見つかったら、の部分で購入数量を決め、その後 の部分でWarenkorb(買い物カゴ)に追加します。この他にページ上部の欄からキーワードでの検索ももちろん可能です。このあたりは大手通販サイトのAmazonと概ね同じ要領です。

しかしここで注意が必要なのは、Amazonとは異なり一回の注文につき最低購買額というのが設定されていること。その金額は通常の場合、40EURです。この40EURを満たさない場合、Warenkorb(買い物カゴ)のページに進んでも決済できないのでご注意。

 

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購入する商品を買い物カゴに入れ、40EUR以上の金額に達したら決済ページへ進みます。上のスクリーンショットを見てもわかるように、決済は5段階に分かれます。

  1. Warenkorb(買い物カゴ)の確認
  2. 配送先住所および請求書記載の住所(同一にするか別住所にするか選べます。)
  3. 配送時間の選択
  4. 支払い方法(ここでは選択のみを行います。)
  5. 最終確認

上のスクリーンショットは 3. 配送時間の選択 の部分ですが、配送時間帯によって発生してくる料金が異なります。午後から夜にかけての時間帯が少し高めに設定されているようです。

実はこの料金、私が登録してから今まで全て 0,00EUR と表示されていて今回までとられたことがなかったのですが、今回から上の通りの金額を徴収されるようになりました笑 きっと、初めの「サービス期間」か「お試し期間」だったのでしょうか。

その後、4で支払い方法を選択します。ここではあくまで支払い方法の選択のみでLastschriftverfahren(銀行引き落とし)、Kreditkarte(クレジットカード)などの選択肢から一つを選択して5の最終確認へ進みます。

5では注文内容に間違いがないか再度良く確認します。間違いや変更がなければそのまま次ページへ進みます。この段階になって初めて4で選んだ支払い方法に応じて情報の入力画面が表示れます。そしたらカード番号などの情報を正確に記入してください。

支払い方法で気をつけなければいけないのは、初回注文時のみクレジットカードでの支払いしかできないということ。この点だけご注意ください。2回目の注文以降、他の支払い方法も可能になります。

ここまで全て完了すると、注文確認メールが届きます。

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これで一応は注文完了…。あとは届くだけ…ではないんです!

 

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こちらは毎回配送日の配送前に届くLieferavis(配送通知表)。よく見てみると、大きく分けて3段ある商品群の内、一番上にはErsatzartikel(代替品)の文字が…。

そう!なんと在庫がない商品は先方の勝手な判断で類似商品に変更されてしまうのです! 信じられますかこの通販?!

詳しく見てみましょう。上のサンプル通知表のErsatzartikelの部分には、下記の商品が載っていますね。しかしBestellmenge(注文数量)、Liefermenge(実際の配送数量)の部分に注目しながら見てみましょう。

  • Volvic Mineralwasser 6x1,5l 4 - 0
  • ViO Mineralwasser Still 0 - 3
  • Hohes C Orangensaft mit 1 - 0
  • Hohes C Orange 0 - 4

 上の商品では"Volvic 6x1,5l"が4つ注文されているにも関わらず、届いたのは"ViO Mineralwasser Still"が3本(または3ケース?)。一応、「炭酸水」か「静水」かは考慮してくれてはいるみたいですが…笑

次の"Hohes C Orangensaft mit Fruchtfleisch"が"Hohes C Orange"とまた類似商品に勝手に変更されその上数量も注文数1ケースに対して4本しか届いていません。

 

そうなんです。これがドイツです笑

特にセール対象商品になっているものは、セール期間が始まって数日してから購入すると、まず注文したものが届くことはありません笑

セールの商品を購入される場合、セール期間開始日(大抵の場合、月曜日)に注文されることをおすすめします。

もちろん、これは先方に落ち度があり、顧客に責任はないので Ersatzartikel(代替品)で気に入らないものがあれば、購入しないで持って帰ってもらうことも可能です。ただしその場合、欲しい商品を再度注文しなければならず、また40EUR以上注文しなければならなくなるのが最大のネックです。

 

とは言え、重い飲み物を数十本スーパーから自力で持って帰るのはなかなか大変です。車があれば問題ないかもしれませんが、都市圏に住んでその都市の中で生活している場合、車がなくても十分やっていける世界なので車を持っていないドイツ人も多く見受けられます。そんな時はやはりこのオンライン注文宅配サービスはなにかと便利です。我が家では、日常的によく使う生鮮食品等は自力で近所のスーパーに買いに行き、飲み物や比較的長持ちするものに関しては全てオンラインでまとめて購入するようにしています。使い分けするようになってからは自力で買い物に行く頻度も少なくなりました。先に記したような(ちょっとした?)デメリットはありますが、やはり大量にまとめて購入できてそれを家まで運んできてくれるサービスというのは都市圏に住む車のない住民にとっては魅力的なように思います。

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また、商品の配送の際にPfandflasche(デポジット瓶・ボトル)* の回収もしてくれるので家に空いたPfandflascheが溜まることはありません。商品の配送が完了後、購入しなかった代替品やPfandflascheの回収で返金されるデポジット金 などの差引額が引かれた後、インヴォイスの料金が確定しメールで送られてきます。その為、まるで実際にスーパーで買い物をするのと同じ感覚で買い物ができ、しかも家にいるだけでいいのです。また、購入前に合計金額を知ることができるので、節約したい時などには購入金額が目に見えて節約効果があるかもしれませんね。

* ドイツでは環境に配慮してペットボトル等にデポジット金が含まれているため、多くの人がリサイク ルに出して返金してもらう。その瓶やボトルをPfandflascheという。


現在、ドイツで車を持たずに生活されている方、もしくは買い物に行く時間がなかなか確保できない方などスーパーマーケットのオンライン注文を一度利用されてみてはいかがでしょうか?時間の節約になると同時に、買い物の時もう重い荷物を運ばなくて済むようになりますよ。

 

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