Der Glockenbaum

独逸在住日本人の日々想ふこと。

外国生活を始めるにあたり日本のものであると便利なもの12選

前回は外国人として生きると題し、外国人として生きることの大変さや実際に起こりうることを記しました。今回は海外で生活するにあたり日本から持って行くと良い物やあると便利なものについて記そうと思います。

では、さっそく。

 

  • 1.日本食用の食器や小物キッチン用品
    海外では場所によりますが、日本で日頃使用しているお椀などの日本食によく用いられる食器類はなかなか手に入りません。100均のものでも構わないので、割れにくいプラスチックもしくは木製のものを用意していくと良いでしょう。
    また、簀巻きやざるそば皿などもあると日々の食卓に和のテイストが加わること間違いなしです。

    http://ameinu001.img.jugem.jp/20131017_577569.jpg

    ドイツ生活・100均で日本から買っていくと便利なモノ | ドイツ生活・DER DIE DASより引用

 

  • 2. お箸
    1の「日本食用の食器・漆器類」に付随して海外では食文化が違うことが多いため1の項目と同様にお箸も欠かせません。軽い上、かさばりにくいですし持って行って損はしないと思います。

 

 

  • 4. アロンアルファ
    こちらは最早、固有名詞が定着しているほど身近な瞬間接着剤。まさに瞬間接着剤の代名詞とも言えるアロンアルファですが、海外では手に入らない事のほうが多いと思います。私の住んでいるドイツでも接着剤はありますが、あまり質が良いとは言えずしばらくするとあっという間に剥がれてしまいます。あれば、何かの際にとても重宝します。

 

  • 5. 調理用ラップ
    サランラップなどに代表される日本の調理用ラップは切れ味も良く、さっとひいてさっと切れます。ここヨーロッパでよく目にするものはどれも切れ味が悪く、うまく裁断できずに不便です。片手でさっと切れる日本の調理用ラップがあれば、慣れない場所での調理も少しは楽になるかもしれません。
    ちなみに、MUJIの名で海外でもお馴染みの無印良品では国によっては無印良品のラップを販売しているところもあります。ここドイツでも販売されるようになり、とても助かっています。
    MUJI.de
    Frischhaltefolie MUJI Online Store

 

  • 6. 筆記用具
    世界には優れた文房具ブランドが多く存在します。しかし、日常的に気軽に使う文房具は日本の物の方がはるかに質が良いように思います。欧州でも日本の100円ショップの様な「1 EURO Shop」なるものをよく目にしますが、売られている商品の質が日本の100円ショップとは比較にならないほどひどいです。海外で一定期間生活する際は日本のボールペンやシャープペンを多めに持参することをおすすめします。

 

  • 7. 和食の料理本
    海外である程度、生活が落ち着き始めたら自炊することになると思います。その際、日本人なら和食が食べたくなるもの。どこで生活するかにもよりますが、海外の料理は得てして大味のものが多いのが常。海外に出て初めて意識する日本の食文化の素晴らしさです。その際、あると重宝するのが日本語で書かれた料理本です。最近はクックパッドなどオンライン上で数多くのレシピが公開されていますが、あの手のサイトにアップしているユーザーは数も多くレシピも人それぞれで統一性がないのが残念なところです。そのためせめて料理の基本や、基本メニューといったものが掲載されている料理本が一冊あると便利かもしれません。
    こちらの本などはおすすめです。

    Amazon.co.jp: The基本200 (ORANGE PAGE BOOKS): 小田真規子: 本

    Amazon.co.jp: The おつまみ150 (ORANGE PAGE BOOKS): 本

 

  • 8. 日本語で書かれた語学書
    どこで生活するかにもよりますが、通常、現地語は否が応でも最低限は出来なければいけないし、その国で生活している外国人である以上私はその国の言語が出きるべきだと思いますし、ある意味出来て当然だと思っています。初めは誰でも言葉なんて分からないものですが、そんな時にあると役に立つのが日本語で書かれた文法書や語学書といった本です。一般的にどこの国の語学学校に通っても現地の言葉をその現地の言葉で教わるため初めは色々と苦労することも多いと思います。そんな時、学校で習ったことを復習したり、自分で理解を深めるため、一冊は日本語で書かれた語学書を持っていると便利かと思います。

 

  • 9. 電子書籍リーダー
    こちらは日本のものである必要はありませんが、設定等に使われる言語が英語や現地語しかなかったり、不便に思うことも多いためまずは日本で購入しセットアップしていく方がベターかと思います。最近はタブレットで電子書籍リーダーのアプリをダウンロードして読むことの方が多いかと思いますが、その際もすでにセットアップした状態で日本から持って行くことをおすすめします。
    但し、AmazonのアプリKindleで日本の書籍を購入する場合、日本のアマゾン Amazon.co.jpのアカウントでアプリを登録し、Amazon.co.jpのサイトで居住国を「日本」としておく必要があります。このような裏技を使わない限り、海外から日本のAmazonでKindle書籍を購入することは出来ません。これに関しては同じHatena Blogユーザーの方でやり方を紹介している方がいらっしゃったので「5冊制限を突破せよ!!海外から日本のKindle本を買う方法 - なわとび1本で何でもできるのだ」を参考にされるといいと思います。

 

  • 10. 体温計
    こちらも海外のどこで生活するかにもよるとおもいますが、ドイツでは日本の体温計ほどしっかりした、精密な体温計を未だ見たことがありません。日本の体温計は何度何分まで計れる上に、何度計測してもほぼ同じ数値がでるという正確性です。特にテルモ製はおすすめです。

 

  • 11. 日持ちする日本食材
    自炊したら和食はどうしても食べたくなるもの。そんな時、重宝するのが日本で売られている調味料やダシ、香辛料、乾物などの日持ちする日本食材です。最近、都市圏では日本人が経営する日本食材店なども多く目にするようになりましたが日本での価格を知っている我々にとっては信じられない値段のものが多い上、それほど美味しくないものや無名のメーカーのものばかりが売られていることが多く買い出しに行くと残念な思いをすることが多々あります。そんなことを回避するため日持ちするものは荷物が許す限り日本から持っていくのが一番かと思います。ちなみに我が家はこんな感じです。もともと購入しておいた食材に、できる妻が日本からたくさんの日本食材を持ってきてくれました。これはそのうちの一部です。
    乾物や調味料

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    鰹節

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  • 12. 枕
    日本の枕に慣れている方は海外、特に欧州などでは苦労されることが多いかと思います。こちらの枕は柔らかく大きいものが多く、日本の硬めの枕や高さのある枕というのはなかなか目にすることがありません。蕎麦殻枕に代表されるような日本の典型的な枕をお好みの方は、是非日本からお持ちになることをおすすめします。

 

以上、私の経験に基づいた個人的なチョイスでしたがいかがでしたか?

これから日本を離れて異国に旅立つ方、すでに外国での生活を始めて一時帰国の予定がある方、はたまた旅行で海外に行かれる方など、参考になれば幸いです。

海外では日本の常識や当たり前のことが通じません。日本にいると頭ではそのことがわかっているかもしれませんが、実感するのはたいがい海外に出てからのことが多いのではないでしょうか。その(文化の)違いこそが外国へ行く醍醐味の一つですが、外国での生活が長くなればなるほど不便に感じることが多くなったり、日本の生活スタイルも取り入れたくなるものです。そんな時、上記の様なものがあるだけで日本の便利さを取り入れることができるのではないでしょうか。他にも皆さんの海外生活で「日本のこれがあると便利だ!」というものがあれば是非教えて下さい。